「世界は決して、暗黒になど向かっていない」という宣伝文句に釣られ、ビル・ゲイツが「生涯の愛読書となる」と絶賛しているというのが後押しになって、この本を読みたいという気になりましたが、上下巻あわせて5千円(税抜)と大変高価なので購入の決心が固まらず、他の人の評価や読み方を参考にしようと検索して見つけたのが、このウエブサイトです。
https://note.com/game_pag/n/n1fd1a79d74d0
対談形式で本書について語られているわけですが、その中で気になったのが次の一言です。
「文化、つまり哲学や歴史やサイエンスといった、ビジネスと直接関係しない分野についてのまともな素養が、日本のビジネスパーソンには圧倒的に欠けていると思うんですよ。」
これは私がかねがね、日本の政治家について感じていたことです。つまり、「文化、つまり哲学や歴史やサイエンスといった、政治や行政と直接関係しない分野についてのまともな素養が、日本の政治家には欠けている」のではないか。政策的な判断を行うにあたり、大局的、多面的に物事をとらえ、想像力と創造力を働かせないと、将来禍根を残すような結果になりかねないと思いますし、その際に欠かせないのがここで語られている「素養」なのではないかということです。もちろん、私自身を含めて、自省を込めての話なのですが…。
で、結局、この本は本日、一大決心をして購入しました。読後の感想は、余裕があればあらためて書きたいと思ってはいますが、感想を述べるほどの「素養」が私に備わっているか、まったく自信がありません。