犬猫の流通量と死亡数

10月5日発売の『AERA』10月12日号に、「年2万匹死ぬ流通の闇」というショッキングな見出しの記事が掲載されました。

これは朝日新聞とAERAが、改正動物愛護法で繁殖業者やペットショップなどに提出が義務付けられた「犬猫等販売業者定期報告届書」を独自に集計した結果を記事にしたもので、それによると、2014年に全国で販売または引き渡された犬は61万7090匹、猫は13万3554匹で、そのうち繁殖から小売りまでの流通過程で死亡した犬は1万8517匹、猫は4664匹にのぼるというのです。
※「販売」には繁殖業者から小売業者への卸売りも含まれるので、小売店での販売とダブルカウントされている可能性があります。また「引き渡し」とは、繁殖業者が繁殖能力の衰えた犬猫を引退させたり、ペットショップで売れ残った犬猫を従業員が譲り受けたりするなど、販売行為以外で犬猫の所有者が変わることを意味します。(そうして不要になった犬猫を引き取って始末する業者がいるとすると、彼らの手に渡った犬猫はこの「引き渡し」に含まれ死亡数にはカウントされません。)

同じ調査で千葉県の数字を見ると、販売または引き渡された犬は2万909匹で、そのうち流通過程で死亡したのは820匹。販売または引き渡された猫は6524匹で、そのうち流通過程で死亡したのは421匹でした。

船橋市の実態も知りたいと思い、動物愛護指導センターからAERA・朝日新聞に提供したものと同じ統計を入手しました。それによると、販売または引き渡された犬は上記2万909匹中1097匹で死亡数は820匹中20匹。販売または引き渡された猫は6524匹中232匹で死亡数は421匹中9匹でした。死亡の原因は報告が義務付けられていないため、市でも把握していないそうです。

全国でも千葉県でも、これほど多くの犬猫が売り買いされ、その過程で2万3千匹余りが死亡しているという事実に驚かされます。上記の「引き渡し」により闇に葬られた犬猫を加えると、その数はさらに大きく増えるに違いありません。死亡原因や引き渡しの実態把握が望まれますし、劣悪、悪質な繁殖業者、販売業者がいなくならないのであれば、実効性ある厳しい規制(または生体販売の禁止)が必要であると、あらためて思いました。